物忘れとは、脳の神経細胞が減少して起こる症状で病気ではありませんし、老化現象の影響で誰にでも起こるものです。
一方で認知症とは、通常の老化による神経細胞の減少より早く神経細胞が消失してしまう脳の病気です。はじめのうちは歳のせいによる物忘れと区別がつきにくいため、発見が遅れてしまうのが現状です。
大きな違いの一つとして、歳のせいによる物忘れは記憶の一部を忘れているというものに対し、認知症は記憶の全てを忘れてしまうという事です。
老化によるもの忘れ | 認知症によるもの忘れ | |
原因 | 加齢による生理的変化 | 脳の病気 |
もの忘れの範囲 | 物事を部分的に忘れる | 物事の全てを忘れる |
自覚症状 | 自覚があり 思い出そうとする |
忘れたこと自体を 自覚しなくなる |
学習能力 | ある | ない |
日常生活 | 支障がない | 支障をきたす |
妄想・幻覚 | ない | 幻想、妄想を伴う可能性がある |
人格 | 特に変化はない | 人格崩壊を招く恐れがある |